1.セキュリティ対策の基本
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1.セキュリティ対策の基本
タブレット端末を使う皆様に行っていただきたいセキュリティ対策をご紹介いたします。
項目 | 効果 |
---|---|
(1) 画面ロックの設定 | タブレット端末の無断使用の防止 |
(2) マルチユーザーの活用 | 第三者による不正な設定変更の防止 |
(3) OSやアプリケーションの最新版への更新 | 脆弱性の対策、パフォーマンス改善 |
(4) 遠隔ロック・操作機能の活用 | タブレット端末を紛失した時の場所確認、情報漏えい防止 |
(5) ウイルス対策 | ウイルスの感染の防止 |
(6) 怪しいアプリケーションはインストールしない | 電話帳のデータや位置情報などを勝手に送信するアプリケーションの防止 |
(1) 画面ロックの設定
タブレット端末を不正に使われたり、設定を変更されたりしないように、画面ロック設定とロックを解除するパスワードを設定することをお勧めします。
パスワードの設定方法は、ご使用のタブレット端末の説明書(取扱説明書や電子マニュアルなど)をご覧ください。タブレット端末によっては、パスワード以外にパターン、顔認証を活用したフェースアンロック等があります。
また、いろいろなWebサイトにログインするためのパスワードは別々にしましょう。同じパスワードにしていると、覚えやすいですが、悪意を持つ人は、一つのWebサイトのパスワードを破ることに成功すると、そのパスワードを使っていろいろなWebサイトをしらみつぶしにトライしますから、同じパスワードを使っている別のWebサイトまで破られてしまいます。 パスワードは定期的に変更することをお勧めします。
(2) マルチユーザーの活用
お使いのタブレット端末によってはマルチユーザー機能が搭載されていますので、家庭などで複数の人が1台のタブレット端末を共用する場合は、所有者とは別にユーザー設定を行い、使う人の数だけユーザーを設定すると共に、各ユーザーのアクセス権の制限をすることをお勧めします。
通常は「標準ユーザー」で使用し、設定変更などの必要がある場合には「所有者」で使用するなど、使い分けることにより、タブレット端末全体に影響を及ぼす設定変更を避けることができます。
ユーザーアカウントの作成方法は、ご使用のタブレット端末の説明書(取扱説明書や電子マニュアルなど)をご覧ください。
(3) OSやアプリケーションの最新版への更新
プログラムの脆弱性を悪用されて、アプリケーションが異常終了したり、攻撃者によってタブレット端末が制御されるといった話を聞いたことはないでしょうか?
脆弱性はプログラムに起因するウイルスに対する弱点です。ウイルスや攻撃者はその弱点を悪用して、タブレット端末内の特殊なデータを処理させることによって、意図した動作をさせることが可能になります。
ウイルスの作成者は、OSやアプリケーションを丹念に調べて弱点を狙っているので、すみやかに脆弱性を修正することが重要です。脆弱性が発見されると、多くの場合、修正ソフトウェアがすぐに提供されます。 タブレット端末の場合、アプリケーションやOSの更新をすみやかに適用しない人もいますので、そのようなタブレット端末を狙ってウイルスをばらまくケースがあります。そのため、タブレット端末を安全に保つには、こまめにソフトウェア更新を確認し、できるだけ早く修正プログラムを適用することが重要です。また、更新前には面倒がらずに更新内容を確認することが重要です。
OS、アプリケーションの更新方法は、ご使用のタブレット端末の説明書(取扱説明書、電子マニュアルなど)をご覧ください。
(4) 遠隔ロック・操作機能の活用
うっかり紛失した時にタブレット端末のGPS機能を利用して、端末の場所を確認する機能を提供している製品もあります。
また、ソフトウェアの中には端末の捜索に加え、遠隔操作で端末のロックやデータを消去したり、端末のアラームを鳴らす様な機能を持っているソフトウェアもありますので、万が一の紛失にも備えることができます。
(5) ウイルス対策
コンピューターウイルス(ウイルス)に感染すると、タブレット端末が起動できなくなったり、大切なデータが破壊されたり、IDやパスワードを盗まれて、非常に大きな被害を受けることになります。
ウイルスからタブレット端末を守るには、日頃から予防・対策を行うことが大切です。
a)定期的にデータのバックアップを取る
定期的にデータのバックアップを取っておけば、万一ウイルスに感染しても、再インストールを行って、バックアップからデータを復元することができます。 参照)4.データの保護とタブレット端末の廃棄等 (1)データのバックアップ
b)ウイルス対策ソフトを導入する
ウイルス対策ソフトは、主に以下の機能を持っています。(ウイルス対策ソフトによって、機能の有無が異なります)
- アプリケーションをダウンロードする時に不正なプログラムをブロックします。
- 既にダウンロードしたアプリケーションがウイルスに感染していないかチェックし、感染しているアプリケーションを隔離したり、ウイルスを駆除したりします。定期的にチェックしましょう。
- ウイルス、スパイウェア、不正アプリケーションの配布元サイト、フィッシングサイトや不正アプリケーションの情報送信先サイトなどへのアクセスを防ぎます。
c)ウイルス対策ソフトを最新の状態に保つ
ウイルス対策ソフトは、定義ファイル(パターンファイル)でウイルスに関する情報を持ち、その情報を元にウイルスの感染の有無をチェックします。
新しいウイルスは、世界中で次々と発生しています。この定義ファイルを更新しないと、新しいウイルスが検出されません。
特に、ウイルス対策ソフトの体験版などを使用する場合は、期限切れに注意してください。
d)ウイルス感染を予防する
ウイルスに感染しないために、次のような事柄も心がけましょう。
- 知らない人からのメールに添付されているファイルは、不用意に開かないようにしましょう。
- 怪しいホームページは、できるだけ見ないようにしましょう。
有名な企業のホームページをかたった偽ホームページなどもありますのでご注意ください。
(6) 怪しいアプリケーションはインストールしないウイルス対策
信頼できないソフトウェアやアプリケーションをダウンロードして使用することはできるだけ避けましょう。「提供元不明のアプリケーション」を許可しないようにしましょう。不正なWebサイトからのアプリケーションのインストールを阻止することができます。
- アプリケーションをインストールする時には、アプリケーションが要求する権限をしっかり確認しましょう。
アプリケーションをインストールする時に、「アプリケーションが要求する権限」を表示します。これをしっかり確認することにより、危険なアプリケーションのダウンロードを未然に防ぐことができます。公式のアプリケーションストアであっても、個人情報を盗む偽物のアプリケーションが登録されていたと報道されるなど、公式サイトでも100%信用できるわけではありません。アプリケーションをダウンロードする際に、自分がダウンロードしようとしているアプリケーションと、アプリケーションが求める権限を必ずチェックし、それが適切かどうか判断するようにこころがけましょう。