専門委員会設立の背景
近年、電子機器・精密機械業界などにおいて三次元CADが導入されてきており、機械設計プロセスにおける三次元設計が定着してきています。また、三次元情報を活用したCAD・CAM・CAEを中心とした開発・生産革新が進んできていることから、早期に三次元CAD情報に関する業界標準を確立し、広く関係業界内に普及させていくことで、我が国のものづくり技術の進歩、すなわち設計・製造の効率化、及び高度化を図っていくことが求められています。
専門委員会設立の目的
三次元CAD情報をものづくりまで有効に活用するために、ツールに依存しない業界標準の確立と関係業界内に広く普及させていくことで、我が国のものづくり技術の進歩、すなわち設計・製造の革新と高度化を図っていきます。本専門委員会の成果はJEITA規格として制定・発行するとともに、日本産業規格(JIS)への提案、更にはISOにおける国際標準の確立を目指す計画です。
専門委員会活動の概要
本専門委員会の運営は、本専門委員会設立にかかわった三次元CAD情報を積極的に社内に展開しているJEITA会員会社17社が実施します。本専門委員会の下部組織として各種分科会を設置し、主なテーマは分科会で検討します。特に今年度は下記分科会活動を主体に実施していきます。
1.DTPD運用検討会: 三次元データの業務での活用を念頭に、具体的なアイテムについて必要なルール・技術検討を行い、ガイドラインとしてまとめ、本来の目的であるDTPD 活用の効果を検証して行く活動を、関連団体の協力を得て実施する。
2.DTPD推進検討会: 製品設計、金型設計、検査・測定のそれぞれの領域において、実務の要求と国際的な流れを取り入れながら、規格・ガイドライン・事例集を更新し、国内外へ普及展開する。また、上記の各領域を横断する活動として、共通して活用可能な技術領域(形状属性表現)の調査と、3DAモデルに限らず、DTPDに含まれる様々な情報の運用方法を検討する3Dデータ正の検討を推進する。
会員主体の委員会組織を中心として、経済産業省をはじめとする関係省庁、JAMA、金型工業会、産業技術総合研究所、日本設計工学会等関係団体と密接な連携をはかりながら、積極的な活動を行っていきます。 2.DTPD推進検討会: 製品設計、金型設計、検査・測定のそれぞれの領域において、実務の要求と国際的な流れを取り入れながら、規格・ガイドライン・事例集を更新し、国内外へ普及展開する。また、上記の各領域を横断する活動として、共通して活用可能な技術領域(形状属性表現)の調査と、3DAモデルに限らず、DTPDに含まれる様々な情報の運用方法を検討する3Dデータ正の検討を推進する。