一般社団法人 電子情報技術産業協会 ナノエレクトロニクス標準化専門委員会
ナノ・有機発電デバイス標準化G -ナノ発電デバイス標準化+有機発電デバイス標準化-
センサーでいろいろな情報を獲得し、AI解析に活用する世の中へと変容しつつあります。センサーの数は膨大になるため、電源配線のコストは無視できず、電池を用いる場合でも電池寿命後の交換、コスト、および廃棄量の課題が存在します。その解決のためにエネルギーハーベスト電源の重要性が増しています。ナノエレクトロニクス標準化専門委員会のナノ・有機発電デバイス標準化Gでは、エネルギーハーベスト電源の発電効率や寿命など、各種特性を公正な手法で測定するための標準化に関わる活動を行っています。本活動を通して日本のエネルギーハーベストデバイス産業の活性化を図ります。
WTO・政府調達協定でも分かるように国際標準は事業に深く関係しており、新しいデバイスの技術開発では標準化活動で先手を取ることが成功の鍵ともなっています。また、国際標準化組織IECのTC113※において、JEITAは正式な国内対応組織となっており、ナノ・有機発電デバイス標準化GではTC113/WG9の議題についても議論しています。
-
※TC113:Nanotechnology for electrotechnical products and systems.
WG9:Nano-Enabled Photovoltaics Thin Film Organic/Nano Electronics, Nanoscale.
◎主な活動内容
- エネルギーハーベストデバイスの国内標準化活動
- 開発段階におけるナノ材料を用いた太陽電池の特性比較に関する標準化
- IEC TC113/WG9の規格検討の国内対応
- IoT エネルギーハーベスト標準化セミナー
- エネルギーハーベストデバイス技術、標準化の普及活動
◎対象デバイス=エネルギーハーベストデバイス
- ナノ材料を用いた太陽電池(ペロブスカイト太陽電池、有機薄膜太陽電池、色素増感太陽電池、等)
- ナノ材料を用いた熱電発電素子
- ナノ材料を用いた振動発電素子
・・・・・等
◎活動実績例
- ◆JEITA規格ET-9101「屋内光下での太陽電池の性能評価方法」(2016)
例えば
- ◆IEC TS 62876-2-1(2018) “Nano-enabled photovoltaic devices –Stability test”
- ◆IEC TS 62607-7-2(2023) “Nano-enabled photovoltaics - Device evaluation method for indoor light”
◎参加のメリットを享受できる企業
- エネルギーハーベスティングを用いた新規ビジネスを開拓したい
- エネルギーハーベスティングに関する国際ルールを形成し、ビジネスを優位に進めたい
- 獲得したい国家プロジェクトの必要項目として、標準化活動が含まれている
- 自社と他社の次世代技術の特性データを公平に社内外で説明したい
- 開発中の次世代技術で他機関が極端に良好なデータ結果を発表したが、測定方法やパラメータの定義が不明で自社データとの優劣が判別できず、不当に不利に思われる可能性があり、対策をとりたい
- 自社技術に不利となる特性の測定方法を規格とされないように、先手をとりたい
- ナノ材料を使用したエネルギーハーベストデバイスの標準化動向・技術動向を入手したい
◎JEITA委員会に企業が参加する条件
- (1)JEITA非会員企業の場合
-
先ずはJEITAの会員企業になって頂く必要があります。
年会費が会社規模に応じて発生しますが、賛助会員ならば年会費30万円程度で会員になることが出来ます。その後、「ナノエレクトロニクス標準化専門委員会」(年会費18万円)に参加頂くことにより、傘下の各標準化Gに参加頂くことができるようになります。
または、「トライアル制度」といって、1年間のみ会員にならずにJEITA委員会に参加することができます。トライアル制度を利用する場合は、「ナノエレクトロニクス標準化専門委員会」の年会費18万円のみお支払い頂くことで参加できます。 - (2)JEITA会員企業の場合
-
「ナノエレクトロニクス標準化専門委員会」(年会費18万円)に参加頂くことにより、傘下の各標準化Gに参加頂くことができるようになります。
期の途中で参加頂く場合は、月割りにてご請求させて頂きます。(例:9月から参加の場合、9万円)
- 建屋の省エネ制御
- 機器の故障判断・通知
- AI防災システム
- 各種施設・機器の利用率判断と効率向上
- 人の流れ判断と流動性向上
- 不審者侵入の検知・通報
- 業務事故の事前予知、安全管理