緊急地震速報実証試験とIT自動防災システム
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実証試験
 JEITA緊急地震速報実証試験は、平成19年9月末で終了いたしました。 
実証試験の目的
いつ発生するかわからない大地震に対し、大きな揺れが来る10秒前にアナウンスがあれば、安全な机の下などに避難できるという調査結果もあります。JEITAでは実際にこのシステムを家庭やオフィスなどに設置することで、常日頃から地震に対する心構えが出来、被害を未然に防いだり、傷害等が減少するであろうことを検証するとともに、実用化のための課題、問題点を抽出することを目的としています。
実証試験実施期間
第一次実証試験2005年4月〜2005年10月
第二次実証試験2005年11月〜2006年3月
第三次実証試験2006年4月〜2007年3月
第四次実証試験2007年4月〜2007年9月
実証試験参加企業
●2005年4月〜2007年9月までの全ての実証試験参加社(47社、五十音順)
株式会社アイ・シー・シー
旭化成ホームズ株式会社
アペクセラ株式会社
イッツ・コミュニケーションズ株式会社
入間ケーブルテレビ株式会社
大分ケーブルテレコム株式会社
大阪ガス株式会社
株式会社関電セキュリティ・オブ・ソサイエティ
株式会社関電ファシリティマネジメント
北上ケーブルテレビ株式会社
北ケーブルネットワーク株式会社
京葉瓦斯株式会社
株式会社ケーブルテレビ足立
株式会社ケーブルテレビ可児
株式会社ケーブルテレビジョン東京
山陰ケーブルビジョン株式会社
株式会社サンシャイン
三洋電機株式会社
三洋ホームズ株式会社
シーエーテイーブイ愛知株式会社
株式会社シー・ティー・ワイ
株式会社シーテック
株式会社シーファイブ
塩釜ケーブルテレビ株式会社
上越ケーブルビジョン株式会社
株式会社3Softジャパン
積水化学工業株式会社
積水ハウス株式会社
大和ハウス工業株式会社
玉島テレビ放送株式会社
中部ケーブルネットワーク株式会社
株式会社テレビ松本ケーブルビジョン
東京ガス・エンジニアリング株式会社
東京ケーブルネットワーク株式会社
東京ベイネットワーク株式会社
株式会社トータル・ライフサービスコミュニティー
株式会社ハートネットワーク
パナホーム株式会社
飯能ケーブルテレビ株式会社
BAN-BANテレビ株式会社
株式会社ひのき
ひまわりネットワーク株式会社
フジオーゼックス株式会社
三井不動産株式会社
株式会社南東京ケーブルテレビ
株式会社モリモト
横河電機株式会社
実証試験で使われた地震警報装置
●サーバ演算方式の機器
株式会社トータル・ライフサービスコミュニティー
緊急地震速報を受信すると、サーバが地震警報装置設置場所の震度、S波到達時間を演算、演算結果をインターネット経由で地震警報装置に配信、発報します。オプションとして緊急コール(病気、けがなどで倒れた時外部に通報するシステム)システムがつけられます。
●端末演算方式の機器
株式会社3SOFTジャパン
地震警報装置に設置された場所の震度、S波到着時間を演算する機能を内蔵しています。
停電時にも1日以上動作保障のバッテリーを内蔵。アンプ出力、震度レベル調整、子機の増設、ホームネットワークシステム機能追加可能。
三洋電機株式会社
予測震度、到達時間を演算する受信ユニット、受信ユニットから送られてきた地震の予測計算の結果を、文字、警報音及び 音声で知らせる通報ユニットに分かれています。
●ケーブルテレビ方式
CATV局に設置されたマルチ演算装置が震度、S波到着時間を演算。演算結果はCATV回線を使用して地震警報装置に配信され、発報します。
ネクストキャディックス株式会社
CATVセンター装置
地震警報装置 (端末)
株式会社シンクレイヤ
CATVセンター装置
地震警報装置 (端末)
実証試験実施エリア(26都道府県)
ユーザーの声(2006年度末アンケートから)
緊急地震速報実証試験に参加いただいているモニターの方を対象としたアンケート調査の結果です。(2007年3月実施)
■ 発報機器の設置後、本日まで緊急地震速報の発報はあったか?
回答
実数
あり
145
なし
13
 
158
■ 最初の発報を聞いたとき、どのように思ったか?
揺れる前に警報を聞くことは、それがわずか数秒前であってもかなり有効と感じた。
突然で一瞬驚いたが、到達時間に余裕があったため、後は冷静に対応できた。
こんなものが機能するとは、半信半疑だったので、初めて発報したときは感動した。
子供たちの避難行動に有効である。
どのように行動したらいいか、わからなかった。
少しドキドキした。本当に地震がくるのか、カウントダウンの時に緊張。
機器がしっかり作動しているカウントダウン終了後に地震が本当にくるか身構えた。
数秒の間でも、身を守る行動ができるなと感じた。
火気を使っているときだったので、あわてないように気をつけた。
予告時間が40秒と長かったので落ち着いていた。
驚いたと同時に、面白く、興味深く、頼もしく思った。
何かと思って少し驚いた。結構大きな音だと思った。ただ、何をしたらいいか戸惑った。
少し緊張したが、内容がわかりやすく、かつ正確であったため、安心して対処できた。
有益な装置であると感じた。
家族の話によると、予想到達時間があっていたので感激。
色々準備はしていたが、少しあわてた。訓練の必要を感じる。
■ 発報があった時の行動
回答
実数
決めている
31
おおよそ決めている
93
決めていない
34
 
158
■ 地震に備えての準備 【複数回答】
回答
実数
構成比
家具の固定など
83
52.5%
非常持ち出し品などの
準備
78
49.4%
飲料水、食料の備蓄
76
48.1%
トイレなどの生活用水
23
14.6%
火災等二次災害の予防
37
23.4%
避難場所、方法の確認
59
37.3%
役割を決める
19
12.0%
その他
11
7.0%
■ 実証試験に参加して
回答
実数
良かった
92
良い面と悪い面がある
30
悪かった
3
どちらともいえない
33
 
158
■ 実証試験に参加して良かった点
予め地震が起こったときの対策を行い、訓練ができる点。
本震までの間にしっかり避難行動がとれることにより、子供のパニック状態を防げる。
地震に対する避難用品の準備をしたり、家族の役割分担や避難の方法について決める良い機会になった。
防災意識が高まった。子供たちといざというとき、どうしたらよいかを話をする機会も増え、
行動しようとする気持ちが芽生えた。
震度3以上のものについては、事前にわかることで落下物のないスペースへの移動ができた。
(事前段階における安全確保が可能だった)
試験に参加することにより、地震について考えるようになった。
震度とカウントによって、心の準備と動きがちがってきた。(すぐ行動に移ることができた)
意外な頻度で地震が起きていることを実感したこと。
地震に対する意識が、日常生活の中で常に持てるようになった。
防災の意識が高まった。かなり正確な予告がくるので安心感を持って生活できる。
最初は戸惑いもあったが次第に冷静に報知内容を聞いて行動を取ることができるようになった。
パニックすることなく、避難できるような気がする。
大規模地震の場合、短時間でも対応策はあるので活用できる。
■ 実証試験に参加して悪かった点
誤報による信頼度の低下が全くないわけではなかった。
2階にいる家族には音がよく聞こえていない。就寝時は意味が薄れる。
夜中に軽度の揺れを感知して起こされたこと。
軽度の揺れでも深夜などに発報を受信してしまうこと。
3回、発報したうち、実際に地震がきたのは1回だけだった。
発報を2回聞いた者に、軽度の地震に対する恐れがなくなり、避難行動をとらなくなった。
震度1は、実際にゆれを感じないケースがほとんど。
震度が小さいときでも緊急警報が鳴り、ストレスになった。
装置が作動したが、実際に揺れがこなかったとき。
震度3程度の発報では驚かなくなったので、実際の揺れが大きく異なった場合は逆に危険。
東京は震度3程度は頻繁にあるので、警告放送が少し煩わしくなっている。
低震度で発報するようにしていたため、たいした揺れでもないにも関わらず、夜中に起こされた。
悪かった点は、緊急地震速報を体験してもらうため発報する震度を震度1に下げているケースが多く、小さな揺れ(体感できない揺れ)でも発報したことに起因している、と思われる内容が多かった。
■ 発報する震度はどの程度から?
回答
実数
震度2以下
9
震度3以上
108
震度4以上
36
震度5弱以上
1
震度5強以上
2
その他
2
 
158
■ 発報機器にどのような機能をつけたら良いか? 【複数回答】
回答
実数
構成比
音量調節機能
72
45.6%
発報震度変更機能
37
23.4%
アナウンス方式選択

38

24.1%
各部屋に子機
(スピーカー)
91
57.6%
ガス・ストーブの遮断
55
34.8%
玄関ドアの開閉
31
19.6%
電灯等の強制点灯
46
29.1%
テレビ・ラジオ等を
自動的にON
39
24.7%
外部に
安否確認メール配信
31
19.6%
ラジオ放送も聴ける機能
47
29.7%
柱時計が発報機
2
1.3%
その他
9
5.7%
■ 緊急地震速報が今秋から実用化されることは知っていたか?
回答
実数
知っていた
80
聞いたことはある
49
知らなかった
29
 
158
■ 今秋の実用化をどう考えるか?
回答
実数
適切
120
さらに試験を重ねるべき
36
実用化の必要なし
1
 
157
※無回答…1
■ 実用化されたら導入したいか?
回答
実数
したい
100
したくない
0
なんともいえない
58
 
158
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