ヒューマンインタフェースデバイス
・技術分科会
背景と調査の重要性
現在、家電製品や携帯電話、車載機器などの身の回りの様々なデバイスに無線通信機能が組み込まれ始めており、ユーザーはヒューマンインタフェースを介して意識することなくエッジコンピューターに不断でアクセスし、利便性の向上等の恩恵を受ける時代が到来しつつある。その1つとして、これまでは人やモノの移動が必要不可欠であったサービスも、空間的な制約を受けることなくビジネスを展開できるリモート技術の重要性が著しく増している。昨今の新型コロナ禍の影響を受けて、在宅勤務やオンライン会議等のリモートワークが急速に普及するにつれて、リモートコミュニケーションの利便性が再認識された一方、オンサイトでのコミュニケーションと比較して視覚情報、言語情報の乏しさ、またそれ以外の非言語情報量の欠落による意思疎通の難しさや、通信状況による不具合等のデバイス由来の課題も顕在化してきている。このリモート化の流れは今後も継続すると予想されていることから、それに関する新規サービス市場の開拓とデバイス市場の拡大には、これまで不十分であった情報を効果的に伝達する入出力デバイス・システム技術等のキーデバイスの発展に大きな期待がかかっている。
視覚(画像認識)や聴覚(音声認識)のみならずウエアラブルデバイスによる力触覚、体温などの感覚も加えて効果的に相手に動作や感性情報等を伝達するデバイス・システム技術、さらにはこれらの情報を利用したサービス技術等は、今後のリモートコミュニケーションツールとして、その発展が大きく見込まれることから、これらの技術や社会実装への課題等に着目して調査を行うことは非常に重要である。
調査項目
- ・聴覚、音声認識技術
- ・マイクロフォン
- ・視覚、画像認識技術
- ・撮像・イメージングデバイス
- ・AR/VR、XR技術
- ・エッジコンピューティング
- ・力触覚センシング技術
- ・アクチュエータ―
- ・ウエアラブルデバイス技術
- ・ウエアラブル端末
- ・情報伝達、伝送技術
- ・情報解析技術
- ・人間拡張技術
- ・ヘルスケア介護サービス
- ・リモートコミュニケーションサービス
委員会参加MEMBER
- シャープ(株)
- ソニーセミコンダクタソリューションズ(株)
- 日本電気(株)
- 富士通(株)
- (株)東芝
- 三菱電機(株)
- (株)村田製作所