センシング技術専門委員会

2024年度「センシング技術専門委員会」活動計画


JEITAでは第6期科学技術基本計画への提言「Society 5.0社会実装で世界を先導するイノベーション先進国に向けて」に続いて2022年度部会提言として、「VUCA時代、日本再興の鍵は、Society 5.0の実現に向け、グローバル視座とスピード感を持った3大変革(DX、GX、SX)の完遂と、変革Xの加速・強化の基盤としての新イノベーションスタイルと人材育成・総合知活用の確立と拡充を図る」と発信し、それを踏まえて第7期科学技術基本計画への提言へ向けて検討作業を進めている。部会提言では「JEITA企業は、自らの変革とともに、Society 5.0への変革Xを支え推進すべく行動する」とも宣言されている。
Society 5.0を3大変革により実現し、産業と暮らしを元気にするIoT・サイバーフィジカルシステムによる人間中心のスマート社会の実現、合わせて2030年に向けてSDGsの達成を目指すことになる。イノベーション(ブレークスルー)が求められる基盤技術のキーワードとして、AI、データ、量子、半導体・デバイス、CN、モビリティ、循環経済、デジタルツイン、センシング、B5G・6G、サイバーセキュリティ、再生医療、等があげられている。AI技術、リアルデータ技術、人間そのものの情緒・感性・価値観脳科学技術、個人情報を含む様々なデータ取り扱いの標準化とセキュリティ技術、データ標準化など、実世界(フィジカル空間)にある多様なデータをセンサネットワーク等で収集し、サイバー空間で大規模データ処理技術等を駆使して分析/知識化を行い、そこで創出した情報/価値をともなって、3Xを実現し、産業の活性化や社会問題の解決を図っていこうというものである。
センシング技術は実世界とサイバー空間との consistency を担う、不可欠な基盤技術としてそれらすべてにかかわっている。Society 5.0 、3X実現のためのシステムの高度化・多機能化・自律化において、安全安心の確立において、使いやすいヒューマンインターフェースにおいて、システムの魅力化・柔軟化、ひいては人間中心の分散協調型デジタルプラットフォーム構築(トラストの確保と質の高いリアルデータの活用)などにおいてますます重要性を増している。社会の急激に変化するニーズを先取りして、センシングシステムの開発や利用を加速していくことが不可欠ということになる。このため、これらの開発・利用促進に必要な市場の調査研究、3Xに不可欠となる最新の応用開発の技術動向調査、センシングシステムが研究開発フェーズから社会実装フェーズに到達するための、技術の「実用化」や、新たな社会設計に必要となる「法整備」の視点からの調査とともに、オピニオンリーダとなる研究者への直接のヒアリング、量子情報・量子デバイス・医療・バイオ・AI・メタバースなどの学会レベルを含む先端情報とその活用技術の調査を行う。さらに研究開発を促進するための施策や提言を行う。また、「センシング先端技術動向調査報告会(活動成果報告)」を開催し調査研究活動の紹介及び最新情報を広く発信する。




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