スマートセンシング・デバイス
融合技術分科会

INFORMATION

背景と調査の重要性


欧米・日本などの先進国は65歳以上の高齢者の割合が20%を超え超高齢化社会へ突入している。高齢者の医療診断や在宅介護が問題となっている中で、センサ・IoT技術を融合して取得した環境・生体情報をサイバー空間上で処理・分析して、見守り・診断・監視する手法は「IoT・サイバーフィジカルシステム」の有力な応用先として期待されている。
また、SDGs(Sustainable Development Goals)で掲げられている次世代の様々な社会問題解決や温暖化と資源の枯渇に向けて、消費活動の効率化と省エネ・安全を促進する新しい技術とサービス産業の発展が期待されている。

MEMS構造体と高性能集積回路の融合技術により、様々なスマートセンサが研究・製品化されている。センサはマイコンとのディジタル通信とLPWA (Low Power Wide Area)および6LoWPAN(IPv6 over Low-Power
Wireless Personal Area Networks)に代表されるIoT無線の融合により、インターネット上のクラウドシステムにつながり可視化が行われている。また、クラウドプラットフォームは統計、時系列解析、機会学習技術も融合され、得られたセンサデータはこれらの解析によって予測や判定を行う統合システムへ進化している。産業界では実空間(フィジカル空間)に埋め込まれた様々なセンサとセンサネットワークから送信される大量のビッグデータの解析により、生産性の向上や災害リスク低減などの課題解決に役立てている。

IT機器、ロボット・車などへの情報入力装置として多数のセンサデバイスが搭載されるため、センサ市場は今後も顕著な成長が予想されている。製造メーカとして欧米・アジア圏の企業の台頭が顕著な一方で日本企業の停滞感が目立っている。しかしながら、医療・ヘルスケア、農業・環境、インフラ(橋梁、道路、トンネル等)など信頼性が重要な分野においては、高価格であっても信頼性重視のセンサが必要とされており日本企業の製品が期待されている。高価格を許容するには、信頼性のある取得データを蓄積して機械学習技術を取り込んだセンサ・フュージョン的な解析により価値のあるサービスを構築する事が重要である。現状のセンサは低精度の大量生産品と高精度少量多品種品が共存している状態であるが、両者のセンサを用途ごとに適切に使い分け、開発の基準をより明確にしてそれぞれのターゲットに会わせたセンサの設計と製作・用途開拓などを進める事が必要とされている。そのためには、デバイス、信号処理、応用手法、解析手法など様々な分野の知見を融合する必要がある。

本技術分科会ではこのようスマートセンシングの実現に向けたデバイス技術、集積化技術、端末・プラットフォームとの連携技術の調査を行っていく。本調査では、以下の事項について幅広く調査し議論する。


調査項目

  • (a)  スマートセンシングを実現するアルゴリズム・ビジネスモデル
  • (b)  センサデバイスの機能進化とセンサ・フュージョン
  • (c)  センシングデバイスの社会実装と産業応用の調査
  • (d)  IoT無線・クラウドプラットフォームとセンシング技術の連携
  • (f)  新しい原理・技術のセンサデバイスの調査

委員会参加MEMBER

ALPSALPINE
azbil
セイコー
sony
東芝
Panasonic
富士電機
三菱電機
村田製作所
横河電機



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