【シナリオの基礎】ご存じですか?三幕構成
三幕構成とはその名の通り、三幕でストーリーを構成する方法です。あらゆる物語の共通点といわれるストーリー展開の基本の型です。
1幕目 (約1/4の時間) |
起 [背景・設定] |
物語の舞台や登場人物を説明します。物語のきっかけが起こり主人公が動き出します |
2幕目 (約1/2の時間) |
承・転 [葛藤・決断] |
紆余曲折しながら目的にむかって苦難を続け、本当に大切なものを見出し重要な決断をします。 |
3幕目 (約1/4の時間) |
結 [決断] |
主人公は問題を決着します。主人公の成長と周りの変化をエンディングとして描きます。 |
このような三幕構成は動画の基本シナリオとしてTVのドラマや番組のみならずネット動画のストーリーとしても活用されています。
この三幕構成で家族経営のイタリアンレストランのマスターが民生用のカメラや機材で店舗訴求動画を制作するという設定時のシナリオを考えてみましょう。
[三幕構成シナリオの例] ビストロ店舗訴求動画
①[1幕目] 起 (背景・設定)
・イタリアンレストラン「Bistro Ohte」
・商店街でパパママで営業する小さなお店
・隠れ家的存在で開店時は流行ったがチェーン店が進出して客足は遠のいた…
「今は味を磨く時だ」と新しい味を追及し研究を重ねたパパ…(もともと凝り性)。
新メニュー、魚介系の出汁のペスカトーレとバジルとルッコラのマルゲリータを家族に試食してもらったところ高評価だった。
この新しい味を早くメニューに加えたい。
②[2幕目] 承・転 (葛藤・対立・衝突と決断)
しかし、どうやってPRしたものか?
将来は動画サイトや駅のサイネージに流して顧客の確保&リピート率UPもしたい。
制作業者に依頼するのはママが大反対!!!
そんなお金はありません!
そこに来週の子供の運動会で使用する予定の小型ビデオカメラがあるのが目に留まる。
「そうだ、これを使って動画ができないものか」
「試し撮りしてこんな小さいカメラでもすごいキレイで驚いたばかりだ」
「ここは一発奮起してママと協力して新メニューをアピールできる動画を作ってみよう」
「数々の苦労話を織り交ぜて最後においしそうな(業界用語:シズル感がある)料理が出てきてお客さんの食欲をそそるような動画にしよう!」
③[3幕目] 結 (解決)
早速、ネット上の【みんなにうける動画制作教室:料理編】の勉強を開始したパパとママであった。
初心者なので判らないこともいろいろあるが無料の動画制作教室でも内容が豊富で試行錯誤してトライしてみるとなかなか楽しいよいPR動画が作れそうだ
やってよかった・・・
上記は大まかストーリーの一例ですが、実際はストーリーと登場人物と準備物をシーン毎に書き出すと頭の中のイメージが整理できて動画の完成度もあがります。動画制作の一番のポイントで悩むところですが、一番楽しい所でもあります。