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欧州委員会“WHITE PAPER On Artificial Intelligence - A European approach to excellence and trust”(AI白書:優越と信頼に向けた欧州アプローチ)への意見

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 JEITA技術戦略部会では、この度、欧州委員会“WHITE PAPER On Artificial Intelligence - A European approach to excellence and trust”「AI白書:優越と信頼に向けた欧州アプローチ」(以下、AI白書)に対して、関連部会・委員会等とも連携しつつ、意見を提出致しました。

 当部会は、AIの利活用に関し、2018年5月に、“SDGs・Society5.0実現のための人工知能の社会実装に向けて” を公表、AI は国際協調しながら社会実装を推進すべきである等を提言しております。AI白書の内容とも共通する部分が多いと考え、AI白書に対して提出したJEITA意見の主なポイントは以下の通りです。

意見のポイント
JEITAは、
・本白書を通じた欧州委員会の取り組みの目的を、欧州におけるAI産業育成・イノベーション
 促進、基本的人権を侵害するリスクの解消・軽減、AIの利用促進による環境問題などの社会
 課題の解決にあるものと理解し、これを尊重、賛同します。
・欧州委員会が本白書による人間を中心としたAI開発・利活用の実現、及びそれに向けたリス
 クベースのアプローチを採用したことを評価します。

その一方で、JEITAは、AI分野の法規制検討においては、
・ガバナンス体系は欧州委員会と民間とで共に創り上げることが重要で、そのために民間専門
 家が加わった体制を整備すべきであると考えます。
・COVID-19危機にて顕在化したプライバシーの保護・人権と、個人の日常生活・安全・健康
 の確保との両立、バランスをマルチステークホルダーで慎重に考慮すべきと考えます。
・ハイリスク用途でのAI適用の定義を明確化することで、法規制の安定性、予見可能性を高め
 ることが重要と考えます。
・ハイリスク用途でのAI適用においては、AIを含むシステム全体からAI技術のみを対象として
 切り出すのではなく、当該分野の既存の法規制(業法)で、システム全体としてリスクへの
 対処がカバーできていないかをマルチステークホルダーで慎重に点検するべきと考えます。
・技術は、グローバル、クロスボーダーで利活用されることを踏まえ、新たな法規制導入の検
 討においては、欧州域外とも国際協調し、国際基準との整合性を十分に考慮すべきと考えます。
・新たな法規制を導入するとしても、革新的技術の利活用による社会的便益を阻害しないよう、
 必要最小限にして、抑制的であるべきと考えます。
・法規制のガバナンス確保に必要なコストと、AI利活用事業の収益性との両立を踏まえ、バラ
 ンスの取れた規制を検討する必要があると考えます。
・新たな規制導入する場合において、導入前にプロセスを試験運用し、実効性と有用性を十分
 に検証することが必要と考えます。
・AIの技術革新が速く、日々進化することを考慮し、現時点で厳格に規制するのではなく指針に
 とどめ、定期的に、あるいは必要に応じて迅速に見直す仕組みをもつことが必要と考えます。

以上のような考えに基づき、コンサルテーション本体では字数制限等で記載しきれていない意見も含め、JEITAの意見をまとめて提出しました。

詳細は以下をご参照願います。

JEITA ポジションペーパー全文/英文<提出版>
JEITA ポジションペーパー全文<日英両文>

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