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2005年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および需要予測
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Y.OCR

【 市場実績と予測 】

[ 1.伝票処理用OCR ]

 2004年に比べ,「デバイスタイプ」が台数ベースで大幅減(約33%)の約5,000台,金額ベースではほぼ横ばい(約3%減)の約91億円となった。また,「ソフトウェアタイプ」は本数ベースで約13%減の約4,600本,金額ベースでは大幅減(約27%)の約10億円となっている。


[ 2.文書用OCR ]

 2004年に比べ,本数ベースでは約68%増の約44万6千本,金額ベースでは約15%増の約19億5千万円となった。
 文書用OCRは,景気に影響されやすい製品であるが,最近の高性能・低価格化やオフィス用複合機の普及による用途拡大などに加え,景気回復の兆しも後押しし,本数・金額ベースともに大幅な伸びにつながったと考える。多くの企業が紙ベースで保存される社内文書や技術資料の有効活用を目的に,その電子化を進めており,景気回復に従い市場ニーズはさらに拡大していく方向に有る。また一方で,低価格な名刺リーダと組み合わせた名刺OCRが好調である。これは企業に加え個人ユースでのニーズも高く,将来的には台数ベースで,汎用OCRを上回る可能性が考えられる。
 以上のことから,特定用途での市場拡大が期待でき,文書用OCRの市場はさらに伸びていくと考えられる。さらに,統計上では対象外としている業務システムや汎用アプリケーション(翻訳ソフトなど)へ認識部品として組み込んで利用するニーズも年々増大していると予測され,これらを含めるとさらなる市場の拡大が見込まれる。
 また,推移データには反映されていないが,イメージスキャナにバンドルされる「スキャナバンドルタイプ」は,低価格フラットベッドスキャナの出荷台数の減少を,コンシューマ用複合機の出荷台数の増加が補いきれず,総数は減少傾向にある。



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©JEITA,2006