自動走行システム研究会について
活動方針
Society5.0とは、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)のこと」とある。交通からみた仮想空間(Cyber)を考えると、地図、店舗、人、鉄道、そして車両などの現実空間(Physical)が反映されシステムと考えられる。このように見ると、車両である自動運転車もCyber-Physicalシステム(CPS)を構成するデバイスの1つといえる。そして、Society5.0が我が国の課題を解決するのに実現すべき社会であるとするならば、自動運転車についてもCPS実現にどの様な機能であるべきかと言う視点から検討する必要がある。
これまで多くの検討を見ると、その中心は車両にあり、どちらかと言うと個別最適であった。上記の様な社会の実現を考えた場合、全体最適の視点からの検討が必要であると思われる。当研究会は、発足当初から、走行システムという視点を掲げていたが、今後は、より明確に、「CPSを実現するための自動運転車」という視点で活動する。
活動内容
- 要素技術や自動走行が実装される社会の動向調査・研究のために、分野別の時限TFを設置する。取り上げるテーマについては、必要に応じて見直しを行う。
- 有識者を招聘し、講演および意見交換の場を設けるとともに、電機電子IT業界を代表した提言を発信する。
- 官民連携活動として、以下の会議にメンバを派遣あるいはオブザーバ参加を行う。
- SIP-adus 推進委員会および関連WG・TF
- 自動走行ビジネス検討会関連WG 他
下部組織(2021年度)
- 業界動向調査TF
- 通信方式プラットフォーム世界動向調査TF
- 自動走行モビリティサービス調査TF
- データ保持利活用TF
- ローカライゼーション技術動向調査TF
- センサ・車載通信デバイス技術動向調査TF
- 自動走行システム実用化検討TF
参加企業:19社
- アルプスアルパイン(株)
- イリソ電子工業(株)
- SMK(株)
- 沖電気工業(株)
- 京セラ(株)
- (株)JVCケンウッド
- セイコーエプソン(株)
- ソニーグループ(株)
- 太陽金網(株)
- TDK(株)
- (株)デンソー
- 東芝インフラシステムズ(株)
- 日本航空電子工業(株)
- 日本電気(株)
- 富士通(株)
- 古河電気工業(株)
- 三菱電機(株)
- (株)村田製作所
- ヤマハ(株)
オブザーバ参加:ITS Japan、(一財)日本自動車研究所(JARI)、法律事務所愛宕山、インクリメントP(株)
事務局
一般社団法人電子情報技術産業協会 市場創生部