2007年2月「電磁波セミナー」
1. はじめに
EMF専門委員会として、電子情報機器WGが主体となって、「電磁波の健康影響」に関するセミナを東京、機械振興会館にて、2007年2月9日に開催しました。 EMF専門委員会は、長い間、当協会にて取り扱う電子・情報機器から漏洩する電磁波(電磁界、EMF)の測定方法を議論してきました。
中でも電子情報機器から漏洩する電磁波の測定法については、国際的に標準化された測定方法は無いため、特に欧州向け機器の対応ができないという問題がありました。 そこで当委員会として測定法を試案として纏めました。本試案は、国際標準化へ提案を目指しています。
この試案を解説すべく標題のセミナを開催することにしました。 最近の国際標準化動向を報告しました。
2. プログラム
1)開会の辞 JEITAを代表して 湛部長
2)挨拶 委員会を代表して 中野委員長
3)EMF専門委員会の活動の紹介 水野主査
4)IECTC106委員会の活動状況の報告 横田副委員長 代理で櫻井(悦)副主査が担当
5)電子情報機器からの電磁界の測定と評価法の提案 三浦幹事
6)質疑応答 30分 16:10-16:40
7)閉会の辞 中野委員長
3. 参加者
当日の有料入場者数は54名。
招待者(無料):経産省1名、JEMA1名、JBMIAの電磁環境委員会委員5名 小計7名
当委員会の委員13名。事務局4名 合計:78名であった。
4. 講演の内容
1)開会の辞 JEITAを代表して 湛部長
このEMF専門委員会の電磁波関係のセミナは昨年に引き続き、これで2回目です。電磁波に関する関心というか不安からユーザさんなどからJEITA事務局に問い合わせが少なくなってきている。
写真1: 湛部長の挨拶
2)挨拶 委員会を代表して 中野委員長
背景となる情報を挨拶と兼ねて、プレゼンを実施した。
図1:講演レジメから
図2:講演レジメから
写真2:中野委員長の挨拶
3)EMF専門委員会の活動の紹介 水野主査
電子情報機器WGの活動を中心に、委員会の簡単な紹介を行った。
図3:講演レジメから
図4:講演レジメから
写真3:水野主査の講演
4)IECTC106委員会の活動状況の報告 横田副委員長 代理で櫻井(悦)副主査が担当
電磁波の人体暴露に関する測定・評価の国際規定を策定しているIECのTC106委員会の活動などの紹介、世界的な機器からの評価法の制定状況などの解説を行った。
図5:講演レジメから
図6:講演レジメから
写真4:櫻井副主査の講演
5)電子情報機器からの電磁界の測定と評価法の提案 三浦幹事
電子情報機器からは広帯域(静電磁界からGHzを超える高周波)の非意図的な電磁界放射がある、機器の近傍での人体曝露に関して、如何にして測定を行い、ICNIRPの電磁界曝露基準に適合しているかを評価するか?これらの評価法に関する試案を紹介した。
図7:講演レジメから
図8:講演レジメから
写真5;三浦幹事の講演