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2002年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および需要予測


T.ディスプレイ
 
[1] 2002年の市場規模

 液晶デバイスのサプライヤは日韓台合わせると10社以上にものぼり、生産能力の増強も継続的に行なわれている。その結果、一時的な液晶デバイスの供給不足は生じたものの需要の伸びを上回る供給量の増強が行なわれている。そのため、需給バランスにより液晶デバイスの価格低下が生じ、液晶モニタとCRTモニタの価格差が急激に縮まって来た。
 このような状況の中で、2002年における世界の液晶モニタの総出荷台数は前年比198%の3,039万台になり、ここ数年間倍増を続けている。一方のCRTモニタの総出荷台数は、前年比80%の7,803万台と2001年に引き続き大幅な減少となった。
 国内においては、2001年のノートパソコンの比率が50%を超えていたことと、デスクトップパソコンにおける液晶モニタの比率が既に約48%と、世界市場に先駆けて液晶ディスプレイへのシフトが進展してしまっている市場構造となっている。そのような中、2002年の国内パソコン市場は前年比90%以下に縮小したうえに、ノートパソコンの比率が53%へ増加するなど国内モニタ市場の環境は悪化の一途を辿っている。
 このような状況のため、2002年の国内モニタ市場は、液晶モニタが前年比136% 463万台と高い伸びを示したが、一方、CRTモニタが前年比48% 173万台と半減し、合計では前年比90%の636万台にとどまった。
 2002年のノートパソコン用液晶ディスプレイ世界市場は、前年比118%の3,060万台となった。
 2002年の携帯情報端末用液晶ディスプレイ世界市場は、前年比106% 1,140万台と2年連続の微増となった。
 2002年のデータプロジェクタ世界市場は2001年の低成長(前年比113%)から脱し、ほぼ予測通りの前年比122% 165万台と成長した。


[2] 2005年までの予測

 2005年の世界CRTモニタ市場は、液晶モニタの大幅な市場拡大に伴い、2002年比60%の4,709万台に減少すると予測する。
 液晶モニタについては、韓国・台湾を中心とした、所謂第5世代ガラス基盤サイズ生産ラインへの積極投資が2002年より始まり、液晶モニタは15型製品のみならず17型も「値ごろ感」が出てきており、2003年以降も順調に伸びると予測する。
 2003年の世界液晶モニタは前年比148%の4,506万台、2005年には9,524万台と大きく伸びると予測する。
 国内においてはノートパソコンの比率が高い上に液晶モニタの比率も既に2002年で73%になっていることを踏まえると、2003年の液晶モニタは前年比117% 541万台、2005年には616万台と飽和傾向となると予測する。また2003年のCRTモニタは前年比56% 96万台と100万の大台を割り込み、2005年には57万台と大きく減少すると予測する。
 金額ベースでは、液晶モニタの単価下落が継続することにより、2003年が前年比88%の2,551億円に、2005年でも2,519億円と、台数ベースでは伸びるにもかかわらず横這いが予測される。CRTモニタは2003年には269億円、2005年には127億円と台数の減少に伴い金額ベースでも縮小すると予測する。
 2003年のノートパソコン用液晶ディスプレイは前年比115%の3,528万台、2005年には4,680万台と、好調に推移すると予測する。
 携帯情報端末用液晶ディスプレイ全世界の市場数量としては、2003年は前年比108%の1,235万台、2004年には前年比107%の1,320万台、2005年で前年比102%(対2001年比で1.2倍)の1,345万台と予測する。
 データプロジェクタ世界市場は、当面安定した成長ペース(年率20-30%)であり、2005年には330万台と予測する。


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