JEITA HOME
2002年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および需要予測


W.光ディスク装置
 
[1] 2002年の実績

 光ディスク装置世界市場は,2001年の1.76億台から2002年には1.94億台となり,対前年比111%の出荷となった。一方,日本市場では,2001年の1,810万台から1,742万台となり,対前年比96%の出荷となった。
 2002年は光ディスク業界にとって比較的安定した年であった。2000年、2001年に経験した急激なマーケット変動と比較すると、需要の変動は比較的小幅であったと言える。CD-ROM装置については資材費が底を打っており、販売価格は安定している。DVD-ROM装置は2002年初めに供給過剰となり、一気に販売価格がダウンし、資材費ぎりぎりまで落ち込みその後変動はない。CD-R/RW装置については速度競争がほぼ終焉に近づき、今後徐々に価格が低下していくものと予想される。また、追記書換型DVD装置は2002年から新規参入メーカも増え、本格的な成長期に入った。


[2] 2005年までの予測

 2002年の世界市場での光ディスク装置出荷台数1.94億台は,パソコンの出荷台数と比較し,約1.50倍である。これまでの経験則からこの1.50倍は若干多めである。主な要因はCD-R/RW装置の過剰出荷によるものと推定されるが、余剰分は流通在庫となっており、徐々に在庫消化がなされていると考えられる。
 2003年の出荷予測値は1.94億台であり,前年とほとんど変化がないと予想する。出荷台数が増加しないのは前年の過剰出荷分(在庫)を消化することによるものである。パソコンに対する出荷台数比率は1.38倍。全体量では変化がないが、装置個別に見ると追記書換型DVD装置が大幅に躍進すると予想する。
 2004年の出荷予測値は1.97億台で、同様にほとんど成長は見られないと予測する。これはマーケット自体にさほど大きな期待がもてないことによるものである。しかし、製品の種別、構成は大きく変化し、特に追記書換型DVD装置がシェアを拡大していくと思われる。
 2005年の出荷予測値は2億台と微増を予測し、その内訳は追記書換型の比率が高まるものと予想される。パソコンの世界ではCPUの高速化やHDDの大容量化から,データの処理速度が更に向上し,画像処理ができる製品の比率が増えると考えられ,必然的に追記書換型DVD装置も著しい伸張を見せるであろう。2005年にはCD-R/RW装置と追記書換型DVD装置のシェアが逆転すると考えられる。更に今後データ量が増加することから、青紫レーザを搭載したパソコン用光ディスク装置の出荷が開始される可能性がある。ただし、出荷台数は微小であると考えられ、今回の予測値には盛り込んでいない。


T.ディスプレイU.プリンタV.固定磁気ディスク装置(HDD) / W.光ディスク装置 / X.イメージスキャナY.OCR関連機器・ソフト◆2002年の市場規模◆◆2005年の市場規模予測◆

トップページへ TOP

(c)Copyright,JEITA,2003