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2006年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および需要予測
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V.固定磁気ディスク装置(HDD)

[ 1: 2006年の市場規模 ]

 2006年の全世界での総出荷台数は4億1,000万台(前年比14%増)であり,そのうち日本国内向けは3,000万台(前年比8%増)となっている。

 サイズ別では3.5型HDDは,全世界で2億6,000万台(前年比5%増)の出荷であり,そのうち日本国内向けは1,500万台(前年比2%減)となっている。HDD出荷に占める3.5型の割合は,全世界で63%,国内で51%となっており,依然としてHDD需要の過半数を占める。
 2.5型以下HDDは全世界で1億5,000万台(前年比33%増)出荷され,そのうち日本国内には1,500万台(前年比21%増)が出荷された。出荷台数に占める2.5型以下の割合は,全世界で37%,国内で49%であり,国内での割合が全世界に比べて高い。その理由としては国内でのノートパソコン,カーナビの需要比率が,全世界に比べて高いことが挙げられる。


[ 2: 2009年までの需要予測 ]

 2009年までの出荷台数は順調に増加し,全世界で2009年の出荷予測台数は6億台(年平均13%増)であり,そのうち日本国内向けは4,300万台(年平均12%増)となっている。
 3.5型HDDはローエンドクラスではデスクトップパソコンに使われ,ミドルからハイエンドクラスのものは各種のサーバやストレージに使われている。ローエンドでは,特にコストが重要視され,ミドルからハイエンドでは性能や信頼性が求められている。2009年の予測では,全世界で3億2,000万台(年平均7%増)である。そのうち日本国内向けは1,800万台(年平均5%増)と予測している。中でも大容量HDDを搭載したHDDビデオレコーダの伸びが継続すると予想している。
 2.5型以下HDDの出荷台数は,主にノートパソコンの出荷の伸びに連動している。2.5型においては2006年に250GBという大容量を実現する一方で高速化及び省電力化が図られた。従来3.5型の市場であったゲーム機やサーバへ搭載が拡大すると予測している。1.8型では,100GBの容量を実現し,サブノートPCや,メディアプレーヤなどの新しい市場がさらに拡大すると予測している。1型では,12GBの容量が実現されたが,フラッシュメモリの大容量化により需要が縮小傾向にある。2009年には,2.5型以下は全世界で2億8,000万台(年平均22%増),うち日本国内には2,500万台(年平均20%増)が出荷されると予測している。
 HDDは,垂直記録方式やディスクリートトラック媒体,CPP-GMRヘッド等の新技術により,大容量化はとどまることを知らず,ますますの市場の拡大が期待される。



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©JEITA,2007