2006年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および需要予測
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Y.OCR
[ 1.伝票処理用OCR ]
2005年に比べ,「デバイスタイプ」が台数ベースで倍増(約219%)の約11,000台,金額ベースでも急増(約38%増)の約126億円となった。一方,「ソフトウェアタイプ」は本数ベースで約24%減の約3,500本,金額ベースでも約14%減の約8億3千万円となっている。
[ 2.文書用OCR ]
2005年に比べ,本数ベースでは約21%減の約35万2千本,金額ベースでは約42%減の約11億4千万円となり,大幅な減少となった。
文書用OCRは,景気に影響されやすい製品であることと,最近の高性能・低価格化やオフィス用複合機との連携などで,特に本数ベースでは着実に伸びていくと予測される。2004年から2006年の出荷実績を分析すると,2005年は何らかの理由で突発的に出荷本数が急激に増加したと思われ,本来は年率,10〜15%程度の伸び(出荷本数)で推移していくと予測している。多くの企業が紙ベースで保存される社内文書や技術資料の有効活用を目的に,その電子化を進めており,景気回復に従い市場ニーズはさらに拡大していく方向に有る。また一方で,低価格な名刺リーダと組み合わせた名刺OCRが好調である。これは企業に加え個人ユースでのニーズも高く,将来的には台数ベースで,汎用OCRを上回る可能性が高い。
以上のことから,特定用途での市場拡大が期待でき,文書用OCRの市場は,特に本数ベースでは,着実に伸びていくと考えられる。さらに,統計上では対象外としている業務システムや汎用アプリケーション(翻訳ソフトなど)へ認識部品として組み込んで利用するニーズも年々増大していると予測されるが,低価格化も並行して進み,金額ベースでは微増で推移して行くと考えている。
また,推移データには反映されていないが,イメージスキャナにバンドルされる「スキャナバンドルタイプ」は,低価格フラットベッドスキャナの出荷台数の減少を,コンシューマ用複合機の出荷台数の増加が補いきれず,総数は減少傾向にある。
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©JEITA,2007
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