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2004年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および需要予測
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T.ディスプレイ

[ 1: 2004年の市場規模 ]

 2004年は液晶モニタの主用途であるデスクトップPCが世界市場で堅調な伸長を継続したこと,世界規模でCRTモニタから液晶モニタへの移行が急激に進展しつつあることが要因となり,年度の前半に液晶パネルの供給不足が発生したにもかかわらず,液晶モニタの総出荷台数は,世界市場で前年比136%の6,764万台と大幅な成長を記録した。
 2004年には,世界市場で液晶モニタのサイズ別数量の動向にも大きな動きが見られた。2003年は15型が主流で統計のサイズ別でも15型以下が51%を占めていたが,2004年は17型に主流が移行しており,サイズ別の統計で16-17型が50%を越えた。16型の製造は極少量であり,世界市場の液晶モニタの半数は17型ということになる。全体に大型化が進み,16-19型クラスを合わせたSXGA解像度のモニタの比率が62%となったことも大きな変化である。
 2004年後半には液晶パネルの供給状況が回復してきたが,回復すると同時に液晶モニタの価格低下が起こっている。しかしながら数量の増加とサイズの大型化により,世界市場全体の規模は拡大しており,2004年を総括すると液晶モニタの世界市場は大きな成長を継続したと言える。
 一方,2004年の国内液晶モニタの総出荷台数は,前年比106%の586万台という実績となった。国内ではPCの出荷数量が頭打ちとなっており,6%の伸長はCRTからの置き換え需要によるものと推定される。
 液晶モニタのサイズ別数量動向では,世界市場と同じように大型化が進んでいる傾向が見られる。2003年は15型が主流で統計のサイズ別でも15型以下が64%を占めていたが,2004年は15型以下が46%,16-17型が47%と拮抗する数字となっている。世界市場と同様に国内でも液晶モニタのほぼ半数は17型であるという事ができる。16-19型クラスを合わせたSXGA解像度のモニタの比率も54%と半数を超えている。
国内液晶モニタの市場規模は,CRT代替需要等により数量が増加し,サイズ構成でも15型から17型への移行はあるものの,製品単価下落の影響が大きく,金額では前年比91%の2,636億円と減少になった。

 2004年におけるCRTモニタ世界市場は,出荷台数で前年比89%の5,964万台となった。前年に引き続き減少傾向ではあるものの,前年の予測を上回る出荷数量となっている。これは2004年前半に液晶パネルが品薄となり,17型を中心としたCRTモニタの需要が一時的に発生した為である。
 サイズ別での実績は,不足した液晶モニタの代替として需要のあった17型と21型以上で前年数を上回ったが,15型と18-19型では前年の半数に近い大幅な落ち込みとなった。その結果2004年に出荷されたCRTモニタの70%は17型となった。
 2004年のCRTモニタ世界市場を総括すると,液晶パネルの供給不足による一時的な需要は有ったものの全体的な減少傾向には歯止めがかからず,液晶モニタへの主役移行の流れがはっきり数字で表れた年であったと言える。
 一方,2004年のCRTモニタの国内総出荷台数は,前年比44%の48万台という実績となり,前年に引き続き大幅な減少となった。前年の予測値を大きく割り込み,一挙に48万台まで減少した。
 サイズ別でも全てに亘って前年比で2桁の減少であり,16-17型では前年比31%にまで減少した。国内では17型への集中は見られず,価格メリットのある15型の出荷が最も多かった。
 国内のCRTモニタ市場は縮小しており,数量で前年比44%の48万台,金額でも前年比44%の131億円の市場規模まで縮小した。

 2004年におけるノートPC世界市場は,出荷台数で前年比119%の4,735万台となった。 サイズ別の動向ではAV用途を背景に,15型17型ワイド画面のノートPCの伸長が大きく,15型以上が60%と言う数字となった。
 一方国内においては,2004年におけるノートPC市場は,出荷台数で前年比101%の654万台となった。
 サイズ別の動向ではモバイル用の小型PCと,AV用途を背景にした大型画面のノートPCに2分される。2004年ではそれぞれの占有率は20%と50%となった。


[ 2: 2007年までの予測 ]

 液晶デバイスに関しては2004年春以降,台湾・韓国を中心にした2本目の第5世代ラインまたそれに続く第6世代・第7世代ラインの製品が立ち上がって来て,パネル価格は低価格で安定してきている。それにつれてモニタ価格も下がってきており,2005年にはCRTモニタの低価格メリットがなくなってきて,世界市場において液晶モニタへの置き換えが更に進んでいくものと思われる。中国での液晶モニタ生産立ち上がりの影響もあり,2005年以降は特に中国市場での液晶モニタの伸長が予測される。2004年に液晶パネルの供給不足が発生し伸長が鈍ったが,2005年は供給が潤沢になるので前年比141%の9,567万台という大きな伸長が見込まれる。2006年からはノートPCが増加してくることと,CRTの置き換え需要が減少してくることで伸長率は鈍るが,それでも2006年に18%,2007年に10%の伸長が見込まれ,2006年で1億1,316万台と1億台を越える。
 サイズ別では,大型化特に17型への移行が進行し,2004年以降液晶モニタの約半数を17型が占める。又16-19型のSXGAモニタの占める率が2004年で62%であったが,2005年以降70%程度になると予測される。20型以上の大型・高解像度モニタも2007年には15%程度まで増加する。
 一方,国内においては,液晶モニタがバンドルされるデスクトップPCの出荷数量は2005年に前年比106%となった後は、ほぼ横ばいになると予測されている。又、液晶モニタとCRTモニタの比率は2004年で92:8,2005年で98:2と予測されており,以降はCRTの置き換え需要も減少していく。このことから国内の液晶モニタは,2005年に前年比105%の成長で615万台を記録するが,2006年以降は前年比97%の減少が続くと予測した。
 サイズ別では,世界市場と同じように大型化の傾向が進行し,2004年以降液晶モニタの40〜48%を17型が占める。又16-19型のSXGAモニタの占める率が2004年で54%であったが,2005年以降70%程度になると予測される。20型以上の大型・高解像度モニタも2007年には15%程度まで増加する。
 金額では,液晶パネルの価格安定と大型化の影響で2005年以降増加に転じる。2005年で前年比111%,2006年で前年比115%,2007年で前年比106%と好調に推移すると思われる。2006年に3,371億円と3,000億円を突破する金額となる予測である。

 CRTモニタは2005年で前年比67%の4,005万台,2006年で前年比69%の2,777万台,2007年で前年比79%の2,186万台と減少していくものと予測される。
 サイズ別世界市場出荷台数では,17型の減少率が前年比75%程度と少ないものの,他のサイズは前年比50%程度の減少が続き,最終的に2007年で17型に集約されるものと予測される。
 一方国内においては,CRTモニタの減少傾向は加速度的に進んでおり,2006年に10万台を割り込み2007年には1万台を割り込んでしまうものと予測される。
 サイズ別の動向においては,しばらくは15型と17型が並存するものの,2006年に17型に集約されるものと予測される。

 世界市場ではノートPCの大きな伸長が見込まれており,2005年で前年比118%の5,592万台,2006年で前年比117%の6,533万台,2007年で前年比115%の7,526万台と予測されている。
 サイズ別の動向ではAV用途を背景に,15型17型ワイド画面のノートPCの伸長が大きく,2007年には15型以上が70%,そのなかの半数以上はワイド画面という予測となっている。
 一方国内においては,ノートPCは微増が見込まれており,2005年で前年比103%の677万台,2006年で前年比105%の713万台,2007年で前年比104%の744万台と予測されている。
 サイズ別の動向ではモバイル用の小型PCと,AV用途を背景にした大型画面のノートPCに2分される。占有率は、2004年ではそれぞれ20%と50%であるが,2007年ではそれぞれ20%と63%になると予測している。国内では特に15.4型ワイド画面の占める割合が高い。



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