
2004年情報端末関連機器の世界・日本市場規模および需要予測

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U.プリンタ
[ 1.1: 2004年の市場規模 ]
2004年プリンタ世界市場は,欧米市場の需要の回復に加え,日本市場の景気低迷からの持ち直し,アジア・パシフィック市場の継続的な成長などがあいまった結果,台数では1億1,390万台(前年比112%),金額では5兆2,190億円(前年比109%)と前年を上回る水準で推移した。
ドットマトリックスは,他のプリント方式へのテクノロジーシフトが続くものの,北米や西欧市場の減少傾向の底打ちや中国,その他アジア地区の堅調な動きなどで減少傾向が緩やかとなり,台数で300万台(前年比97%),金額では1,950億円(前年比93%)となった。
2003年より緩やかな成長を再開したインクジェットは,前年に引き続きインクジェット複合機の急速な拡大の波が北米から西欧,日本その他のアジア市場でも広がってきた。この複合機の大幅な伸長を背景に,2004年合計台数では8,970万台(前年比110%)となった。機器単価の下落傾向は続いているが,より単価の高いインクジェット複合機の市場規模の拡大が下支えとなり,金額も約1兆6,710億円(前年比108%)となった。
ページプリンタは,モノクロ市場においては発展途上国における継続成長に加え,北米,欧州市場においても2000年問題対応の買い替え需要やSOHOや個人向けの製品がドライブ要因となり市場の伸長が見られた。加えてカラーの市場においては価格低下の傾向が止まらず,市場が大きく成長し,ページプリンタ全体では,台数で1,660万台(前年比119%),金額では1兆2,180億円(前年比108%)となった。カラーページプリンタの台数はページプリンタの8台に1台を占めるところまで来た。
地域別状況をみると,北米市場は継続して成長し,459万台(前年比109%),西欧市場はカラー機の市場の大きな伸びもあり,516万台(前年比117%)と北米市場以上の成長となった。日本市場もカラー機の市場成長が牽引役となり,107万台(前年比103%)とプラス基調を継続した。アジア・パシフィック市場(中国を除く)は継続して成長を続け,159万台(前年比132%)となった。中国市場は185万台と急成長を継続し,世界市場の11%を占めるまで成長した。
ページ複合機は,台数で457万台(前年比122%),金額では2兆1,350億円(前年比113%)と順調な伸びを示した。
[ 1.2: 2008年までの予測 ]
2002年から回復基調が継続しているプリンタ市場は,今後2008年まで緩やかに成長を続ける。全世界販売台数は2006年に1億2000万台を越え,2008年には1億3000万台強になると予測される。
【減少傾向ながら底堅い需要:ドットマトリックスプリンタ】
ドットマトリックス市場は,今後大きな市場ドライブ要因が見当たらない。インクジェットやページプリンタへのテクノロジーシフト進行は否めないものの,他方式に優る保守の容易さ・低ランニングコスト等の特長から産業振興拡大地域中心にプリンタ導入機種としての需要が見込まれること,欧米の成熟市場においてもノンインパクトプリンタでは対応できない用途・業種に根強い需要があることから,台数では2008年まで年率3%程度,金額では年率7%程度の減少で推移していくと予測する。
【複合機の急成長:インクジェット単機能機/複合機】
インクジェット市場は,ここ数年のダイレクトプリント機や複合機に加え,A4未満のフォト専用プリンタが2004年に入り台頭するなど新たな商品領域を形成する動きが芽生えつつあり注目される。世界的な複合機の伸長と,中国を始めとする途上地域における低価格機の普及により,インクジェット全体では2008年に約1億970万台に達すると予測する。うち複合機は,欧米・日本市場を中心に現在急拡大しているが,その後も二桁台の伸びを続け,2008年には6,670万台となると予測する。
【本格化するカラー市場:ページプリンタ】
ページプリンタ市場では,今後も緩やかな成長が続き,2008年で1,840万台に達すると予測する。うちモノクロページプリンタ市場は,買い替え需要が主体となる先進地域で緩やかな減少傾向となる一方,成長を続ける中国をはじめとする発展途上国(BRICs)において市場が急拡大し先進地域の減少分を補う形となり,モノクロページプリンタ全体としては2005年をピークとしてその後マイナス基調に転じると予測する。また,カラーページプリンタ市場は,エントリークラスの製品においては印字速度が同等のモノクロ機と価格,本体サイズが非常に近い製品の投入,また4T製品の速度レンジの拡大に伴う製品のバリエーションの広がりをドライブ要因として,市場が拡大していく。2008年には470万台(ページプリンタ全体の26%)の規模を占めると予測する。
【パーソナル機・ワークグループ機共に続く安定成長:ページ複合機】
ページ複合機市場は,今後も安定成長を続け2008年で570万台程度の規模になると予測する。モノクロパーソナル複合機ではFAX機能の商品力が相対的に低くなり,小設置面積の特長を活かしコピー機能の利便性を活かしたフラットベッドタイプが伸びる。モノクロワークグループ複合機ではアナログ複写機がほぼ全てデジタル化されることにより市場が堅調に成長する。また,カラーページ複合機はオフィスのカラー化とカラー複写機の低価格化が更に進むことにより,需要が喚起され市場が拡大する。
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©JEITA,2005
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