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地球温暖化防止に向けた電機・電子業界の取組み

活動内容Activities

◆電機・電子業界との連携
JEITA内はもとより、電機・電子業界全体の省エネ活動と連携し、自主行動計画を共有して地球温暖化防止に努力しています。電機・電子4団体の温暖化対策連絡会、自主行動計画フォローアップ委員会へ委員を派遣し、 業界全体の活動状況を逐次把握すると共に、活動推進のベクトルを合わせています。

◆液晶ディスプレイ製造における省エネ活動推進
液晶ディスプレイ産業の省エネ推進状況を把握するため、製造段階におけるエネルギー起源による温室効果ガス排出量(CO2排出量換算)の調査を行っています。
下図は液晶ディスプレイ製造におけるCO2排出量面積原単位のグラフです。2000年までのITバブル期には、液晶ディスプレイの需要が増加し、製造工場はフル稼働状況で、効率の高い生産を行っており、CO2排出量面積原単位は低減しました。しかし、ITバブル崩壊による需要の減少で、稼働率低下に伴い効率が悪化し、CO2排出量面積原単位は増加しました。
その後の経済回復による液晶ディスプレイ需要の増加や、液晶TVが大型化することで、その製造に使用されるガラス基板が、より大きくなることで生産効率が向上し、CO2排出量面積原単位が大幅に改善されています。

CO2排出量免責原単位と生産面積の推移グラフ
◆液晶ディスプレイ製造工場で進む省エネ活動
液晶ディスプレイの製造を行っている企業では、その社会的責任や、地球温暖化防止のために、製造工場で継続して省エネ活動に取り組んでいます。

(1)製造工場の 省エネ活動
液晶ディスプレイ製造工場は、半導体製造工場と同様のクリーン度を必要とします。クリーンルームは、空気中の塵や埃を除去し清浄にするための設備や、室温と湿度を精密に制御する設備があり、大量のエネルギーを消費します。
従来は、工場全体の「清浄度」「室温」「湿度」を一様に管理・制御を行っていましたが、設備単位やエリア毎など、 細かく管理・制御することで、省エネを図ることが出来ます。新しい工場では、局所クリーン化技術を導入し、より細やかな管理・制御を行うことで、さらに省エネが図れるようになっています。
工場で使用される機器や器具なども、低消費電力の機器や器具を採用することで省エネが進められ、また再生可能エネルギーなどの低炭素型エネルギーへの転換が進められています。

(2)製造工程の省エネ活動
液晶ディスプレイ製造工程は、たくさんの処理工程で構成されています。これらの工程に新しい技術を導入することで工程が省略出来たり、簡略化することで効率化に取り組み、省エネを図ることが出来ます。
また、新しい素材や材料を採用することで、省エネを図ることが出来ることもあります。

(3)ガラス基板の大型化によるエネルギー生産性の向上
液晶ディスプレイ産業では市場の拡充やTVなどの大型化により、1枚のガラスから、より効率良くパネルを切り出すため、ガラス基板の大型化が進んでいます。
現在ではガラスの一辺が2mを超える生産ラインも稼動し、面積当たりのエネルギー生産性を向上させています。

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